Japanese
English
症例
Cholecysto-duodeno-colic bandによる十二指腸狭窄の2例
Two rare cases of congenital duodenal constrictions due to cholecysto-duodeno-colic band
村田 悦男
1
,
横山 育三
1
,
内田 満国
1
,
中川 逸男
1
,
山本 勝
1
,
相良 勝郎
2
,
迫田 八潮
3
Etsuo MURATA
1
1熊本大学医学部第1外科
2熊本大学医学部第3内科
3熊本大学医学部第2内科
pp.867-872
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205833
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はじめに
Cholecysto-duodeno-colic bandは,1世紀以前からHuschke(1845)1),Virchow(1853)2)らの解剖学者により古くから知られていた腹腔内の先天性異常靭帯の1つである.このbandにより種々の障害を引き起こすことがあるが,比較的まれとされている.その臨床報告は,Harris(1943)3)により6例の症例について初めて詳細に記載された.
われわれは最近,このbandによる十二指腸狭窄に環状膵を合併した症例と,bandにより十二指腸の走向異常をきたした症例とを経験し,いずれも開腹によりbandを確認し,bandの切除により症状の緩解をみた.
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