Japanese
English
論説
縦隔結核腫の臨床的検討
Clinical evaluation of tuberculous granuloma in the mediastinum
富田 正雄
1
,
中村 譲
1
,
窪田 芙佐雄
1
,
本多 静也
1
,
白石 満州男
1
,
矢島 健
1
,
武富 勝郎
1
,
綾部 公懿
1
,
調 亟治
1
,
内田 雄三
1
,
辻 泰邦
1
,
原 耕平
2
,
中野 正心
2
,
吉村 康
2
Masao TOMITA
1
1長崎大学医学部第1外科
2長崎大学医学部第2内科
pp.847-852
発行日 1973年6月20日
Published Date 1973/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205830
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はじめに
胸部外科の進歩に伴い,胸腔内手術が安全に施行されるようになつたため,胸部レ線像上,縦隔異常陰影を呈する症例に手術が施行されるようになつた.
縦隔疾患中,もつとも手術の適応として考えられている疾患は,悪性腫瘍を含めて良性腫瘍が対象となる.これら縦隔腫瘍の診断技術の向上とともに,術前の診断確定は必ずしも困難ではないが,縦隔が重要臓器を有しているため,圧迫症状は重篤であり,たとえ,良性腫瘍であつても,悪性化が憂慮されるため,積極的に手術が施行されているのが現状である.しかし,縦隔異常陰影象に対して,術前の診断確定ができない場合や術前診断が誤まられる場合も少なくない.
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