Japanese
English
特集 皮膚切開法と到達法・Ⅰ
甲状腺疾患の手術
Surgery of the thyroid gland
原田 種一
1
,
西川 義彦
1
,
伊藤 国彦
1
Tanekazu HARADA
1
1伊藤病院外科
pp.767-770
発行日 1972年6月20日
Published Date 1972/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205619
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はじめに
付表は,昭和45年度の伊藤病院における甲状腺疾患の手術施行例の性別である.この表でも明らかなように,甲状腺疾患のすべてを通じて,その手術施行例は,女性に圧倒的に多く,また若年者に多いのが特徴である.頸部は,女性にとつて,美容上重要な身体部分であり,最近では特に露出する機会が多い.
したがつて,甲状腺疾患を含む頸部の手術は,創の大きさを最小限度にして,かつ十分な視野が得られ,手術瘢痕が目立たない,きれいな切開法が要求される."偉大な外科医である程,手術創もまた大きい."と言つて,無思慮で,無意味な切開をおこなうべきでなく,技術的な精巧性と,計画性が必要である.
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