学会印象記
第22回日本臨床病理学会総会に出席して
小園 時夫
1
1鹿児島市医師会臨床検査センター
pp.200
発行日 1976年3月1日
Published Date 1976/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201011
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第22回日本臨床病理学会総会は,西洋医学伝来の地,長崎で開催された.長崎大学糸賀敬教授総会長の下,11月13日〜15日まで3日間にわたり開かれたが,7つに区分された会場でこの1年間の研究成果が発表され,熱のこもった活発な討論が行われた.一般演題478題,シンポジウム4題(1.分子病の立場からみた臨床病理,2.成績管理の成果と再評価,3.線溶現象の標準測定法へのアプローチ,4.外科病理における電子顕微鏡の応用),総会長講演(悪性リンパ腫について),その他,教育講演(1975年"臨床病理学10年のあゆみ"),招待講演(西洋医学と長崎),公開討論会(技師の臨床化学領域における卒後教育,血液検査標準化シリーズ:血小板機能検査法,抗核抗体の検査法をめぐって),教育集会(分離のまれな菌の扱い方とその感染症例)など広範囲にわたった学会であった.
一般演題は臨床化学に関するものが最も多く,酵素,窒素タンパク,内分泌,正常値,精度管理,機能検査,細菌,血小板,凝固,血液形態,線溶,血清,染色体,病理,細胞診と極めて多岐にわたった.
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