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外科の焦点
原発性大腸肉腫—自験8症例と本邦集計201例の報告
Primary colonic sarcoma:Considerations on the 8 cases of authors and 201 cases in Japan
吉川 宣輝
1
,
麻生 礼三
1
,
原 満
1
,
進藤 勝久
1
,
村井 紳浩
1
,
安富 正幸
1
,
陣内 伝之助
1
Nobuteru KIKKAWA
1
1大阪大学医学部第2外科
pp.285-292
発行日 1972年3月20日
Published Date 1972/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205556
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はじめに
消化管に発生する肉腫は比較的稀な疾患であるとされているが,なかでも胃や小腸原発性のものはむしろ多く,大腸に発生する肉腫は稀である.本邦における大腸肉腫の報告は症例報告として文献的に散見される程度であつて,治療方針や遠隔成績についてはほとんど触れられていないのが実状である.
1954年1月より1971年6月までの間に大阪大学第2外科教室で手術をおこなつた8例の原発性大腸肉腫について検討を行なう.併せて本邦における大腸肉腫報告例を集計し201例を得て検討し,若干の考察を加えて報告する.
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