外科教育を考える・7
市中病院における臨床研修について—墨東病院外科における教育プログラム
四方 淳一
1
Jun-ichi SHIKATA
1
1帝京大学医学部外科
pp.80-84
発行日 1972年1月20日
Published Date 1972/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205526
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
卒後教育は勿論のこと,これからの学部教育は臨床教育が中心となるであろうから,教育のために膨大な病床数を必要とするであろう.具体的には,大学病院だけで臨床教育を行なうことができないので,実習病院として市中病院を活用しなければやつて行けない,と思う.
大体,医学部の卒業生が何故大学病院に残りたがるのであろうか?無給で残るなんていうことは他の社会では考えられないことであるが,医学部においてこれが行なわれて来たのは経済的基盤があつたこともさることながら,次のことが理由として挙げられる.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.