海外だより
第18回国際小児外科学会に出席して
大川 治夫
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.1938-1941
発行日 1971年12月20日
Published Date 1971/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205506
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はじめに
昭和46年5月26日より3日間にわたり,イタリアのジェノァで開催されたこの学会に4年ぶりに出席する機会をえた.日本でもBAPSの名で通称されているこの学会は,元来英国の小児外科学会(British Association of Paediatric Surgeons)を国際学会の形式にしたものである.2年間の会長任期の一年を会長所属の都市にて行ない,他の一年を英国外に出て学会をひらく規則になつている.本年はHospital for Sick Children Lo-ndonのA.W.Wilkinson教授が会長で,学会をGenovaのF.Soave教授が主催して行なつたものである.出席者は全世界より約260人で,会場は地中海に面したジェノァ国際展示場を利用して行なわれた.3日間にわたり一般演題23題,特別講演が2題口演され,各演説,討議に十分な時間を用意してある事が非常に目立つた.問題の核心にふれ,とことんまで議論がつくされるという感じであつた.
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