Japanese
English
特集 胃癌根治手術の問題点
Ⅲ.術後愁訴をへらすために
胃癌に対する胃全剔出術—術後愁訴をへらすための消化管再建法について
Total gastrectomy in stomach cancer:methods of the reconstruction of gastrointestinal tract to minimizing the postoperative complaints
大同 礼次郎
1
,
恵谷 敏
1
,
山根 毅
1
,
中村 政弥
1
Reijiro DAIDO
1
1京都府立医科大学第1外科
pp.1899-1903
発行日 1971年12月20日
Published Date 1971/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205502
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
胃癌の外科的治療については,今日まで多数の術式と,それに伴う愁訴の分析ならびに改良法が報告されてきた.
また一方,内視鏡的,レ線的診断学の長足の進歩をみた現在では,胃癌の早期発見という一分野はほとんどまつとうされたかのようであるが,まだまだ外来を訪れる患者の中には進行癌症例の方が多い.したがつて,進行癌で広範囲郭清術に広範胃切除を施行しなければならない症例が現在なお多数例ある以上,その対策は必ずしもおろそかにしてはいけないし,これこそ真に外科的治療法としてはきわめて重要な部門と考える.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.