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特集 今日の外傷—外傷患者の初診と初療
Ⅰ.初診時における受傷部位のチェックと全身管理
外国病院・外傷センターにおける全身チェック方式と患者管理システム
Emergency charts, cards and sheets in the several hospital in U.S.A.
隅田 幸男
1
Sajio SUMIDA
1
1国立福岡中央病院心臓血管外科
pp.1173-1177
発行日 1971年8月20日
Published Date 1971/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205407
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はじめに
救急外傷患者の全身チェック方式と患者管理システムについてアメリカの施設を参考に述べてみよう.このような方式とシステムの確立が必要な理由は,結果的には治療成績を向上させるためであることにはちがいないが,単に患者の生命を護るというだけではなく,緊急であるが故に時として初療(first aid)を中心として生じるつまらぬ禍いを予防することにもなるからである.
どのような患者でも,医師あるいは病院が受付けた以上は,医療行為に対する委任契約1)が成立したことになり,あらゆる様式の記載は契約書となり,公文書となり,証拠書類となるので重大な意義を持つてくるのである.
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