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脳腫瘍発見のTc 99m,他
pp.779
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205362
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Tc-99mがよいこと,そのoptimal interval,tumor/background比最高3hなることなど,よく知られてきたが,Gates(JAMA 215:85,1971)はUCLAのNuclear Medicineでbrain scanをうけた1500例その他から80例(うち74例組織学的決定)の脳腫瘍についての所見を報じた.15mc Tc-99m注後1hでscan,結果をnormal,equivocal,やや異常,著変とした.80例のうち40例くり返し行なつた.多くは転移発見のため.normal,equivocal 15例,このうち14例はくりかえしたscanでabnormal(12例1-7h,2例18-24h)残る1例は脳幹chondrosarcomaでTcでは見つからなかつたがSr85で発見できた.くりかえしは1-7hの間(平均3h)で,診断が初回わからなかつたslight abnormal 26例のうち25例があきらかに異常とわかつた.したがつて3h(注後)のscanが確実性が高い.primary tu-mor 40例は初回(1h)で6例正常ないし不明,くりかえして異常とわかつたもの5例で,18-24h 1例(ast-rocytoma)あり.転移巣40例は初回正常ないし不明9例,くりかえしですべて異常とわかつた.1h scan発見率80%だが,くり返し法で93%発見される.
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