Japanese
English
論説
小範囲胃切除症例の検討
Evaluation of conservative surgery for peptic ulcer
榊原 幸雄
1
,
松村 長生
1
,
櫛田 俊明
1
,
蔵本 守雄
1
,
渡辺 英生
1
,
原田 隆浩
1
,
谷本 邦彦
1
,
河東 極
1
,
平野 宇一
1
,
橋本 常世
1
,
西島 早見
1
,
田北 周平
1
Yukio Sakakihara
1
1徳島大学医学部第一外科
pp.511-521
発行日 1971年3月20日
Published Date 1971/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205332
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
消化性潰瘍の外科的治療において,その術式を選択するにあたつては,胃液分泌相と潰瘍の発生部位が重要な因子となることは論をまたない.しかし,従来,わが国においては胃潰瘍も十二指腸潰瘍も二者択一的に取り扱われてきたきらいがあり,術式としても,いわゆる広範囲胃切除方式が一律に行なわれてきた.
欧米では消化性潰瘍,特に十二指腸潰瘍に対しては胃液分泌機構を基準とする術式が,すでに広く行なわれており,20有余年の歳月を経た現在,かかる術式を評価し得る時期がきたと思われる.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.