Japanese
English
今月の主題 縮小治療のための胃癌の粘膜内浸潤範囲診断
主題
センチネルリンパ節生検を適用した小開腹胃楔状切除における粘膜内浸潤範囲診断
Analysis of Surgical Margin in Wedge Resection for Gastric Cancer using Sentinel Node Navigation Surgery
平塚 正弘
1
,
宮代 勲
1
,
村田 幸平
1
,
土岐 祐一郎
1
,
亀山 雅男
1
,
石川 治
1
,
今岡 真義
1
,
飯石 浩康
2
,
矢野 博之
2
,
上堂 文也
2
,
楢原 啓之
2
,
竜田 正晴
2
,
竹中 明美
3
,
石黒 信吾
4
Masahiro Hiratsuka
1
1大阪府立成人病センター外科
2大阪府立成人病センター消化器内科
3大阪府立成人病センター細胞診断科
4大阪府立成人病センター病理検査科
キーワード:
早期胃癌
,
センチネルリンパ節
,
胃楔状切除
,
術中内視鏡検査
,
小開腹手術
Keyword:
早期胃癌
,
センチネルリンパ節
,
胃楔状切除
,
術中内視鏡検査
,
小開腹手術
pp.1280-1281
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103322
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- Abstract 文献概要
はじめに
胃粘膜内癌(m癌)のリンパ節転移陽性率は2.2%で,潰瘍の有無別にみると,Ul(-)では0.5%で,U1(+)では3.4%である1).Ul(+)症例にはリンパ節郭清を伴う胃切除術が行われているが,術後の後遺症も問題となってきている.リンパ節転移陰性症例を確実に診断することができれば,より多くの症例で郭清を省略して局所切除が可能となる.
センチネルリンパ節とは,癌の最も近くにあるリンパ管からのリンパが最初に流れ込むリンパ節のことであり,このリンパ節に転移がなければ,その癌の領域リンパ節転移はないので,リンパ節郭清が不要になる.われわれはT1胃癌においてセンチネルリンパ節生検の同定率,転移検出感度が100%であることを報告した2).次のステップとして,倫理委員会の承認を得て,EMRの適応から外れる臨床的m癌を対象としてセンチネルリンパ節生検を適用した胃楔状切除を行っている.現時点では腹腔鏡の解像力の問題もあり,小開腹で直視下にセンチネルリンパ節生検を行っている.この際に実際にどのように粘膜内浸潤範囲診断を行っているかについて述べる.
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