Japanese
English
特集 緊急手術後の合併症・Ⅰ
消化管出血による緊急手術後の再出血
Rebleeding after the emergency operation for gastrointestinal hemorrhage
星野 喜久
1
,
山本 修三
1
,
丸山 圭一
1
Yoshihisa HOSHINO
1
1慶応塾義大学医学部外科
pp.273-280
発行日 1971年2月20日
Published Date 1971/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205306
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
消化管出血で臨床医がしばしば遭遇し,その判断と処置が問題となるのは主に上部消化管の大量出血であるので,以下これを中心に述べたい.このような上部消化管の大量出血に対しては短時間に適切な診断と適切な処置を必要とするが,判断を誤つて不幸な転帰になつた症例,あるいは,悲観的と思われた症例が決断と迅速な手術で救命し得た場合など,種々の経験を有する外科医が多いと思う.しかしこのような症例に緊急手術を行なつたが,さらに手術後,再び大量の出血をきたすような症例に遭遇することもあると思われる.著者も過去に2例経験しているので紹介し,上部消化管の大量出血例の手術に対する私見を述べたい.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.