Japanese
English
特集 熱傷の早期治療
Topical therapy
サルファマイロン療法
Sulfamylon therapy in the burn patients
村松 正久
1,2
Masahisa MURAMATSU
1,2
1江東病院外科
2順天堂大学外科
pp.1548-1552
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205230
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はじめに
熱傷の局所療法には種々の方法があり患者の状態のほかに,病院の設備,医師の好み,経済的な見地等によりそれぞれ異なつた方法をとつているのが現実である.
上皮再生可能なⅡ度以下の熱傷に対しては無菌的に保護すれば自然に上皮化するわけであり,Ⅲ度熱傷に対しては感染を最小限におさえ,壊死組織の除去(debridement)をなるべく早く,かつ侵襲の少ないように行ない植皮するということが局所療法の原則である.しかし実際には広汎熱傷の創面を無菌的に保つことは難かしく常に感染の危険にさらされているわけである,敗血症の原因となる熱傷創面の感染をいかにしてくい止めるかが現在における熱傷治療の最大の問題点である.このような見地より研究され開発されたのがSulfa—mylon creamであり現在アメリカでは最も普及している治療法の一つである.
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