Japanese
English
論説
腎移植患者に併発したクリプトコッカス髄膜炎とその治療経過について
Successful treatment of cryptococcus meningitis as a late complication of renal homotransplantation
横山 健郎
1
,
花岡 建夫
1
,
岡村 隆夫
1
,
小越 章平
1
,
木内 政寛
1
,
岩崎 洋治
1
,
植村 研一
1
,
小林 章男
2
Takeo YOKOYAMA
1
1千葉大学医学部第2外科
2千葉大学付属病院中央検査部
pp.1421-1426
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205213
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はじめに
腎移植患者が乗り超えなければならない合併症は多岐にわたつている.なかでも感染症は移植免疫とからみ合い,移植後の全期間を通じてつきまとうやつかいな問題である.
私どもの腎移植症例は,生体腎移植および死体腎移植あわせて16例を算えるにいたつたが,これらの症例のうち生体腎移植症例No.LD2は移植術後1年11ヵ月にクリプトコッカスによる髄膜炎を併発した.幸いAmp—hotericin B 3860mgを7ヵ月間にわたつて投与することによつて治癒させることができた.この症例の治療経験を報告し諸家の御参考に供すると同時に御批判を頂ければ幸いである.
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