海外だより
英国の若い医師たち—Senior House Surgeonとしての経験より
水田 祥代
1
1九州大学医学部第二外科
pp.1414-1417
発行日 1970年9月20日
Published Date 1970/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205212
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はじめに
"欧米の医学教育は…云々"とか,"欧米の医師は……云々"という言葉をよく耳にする.その99%の場合に,日本の医学および医学制度を悪く表現するためである.ここ2〜3年の間に日本の医学界には,大革命ともいえる変換がおこり,良きにつけ,悪しきにつけ変わりつつある.はたして日本の医学制度はそれほどに悪いのであろうか?,日本の若い医師達は,それほどに低い教育を受け,悪い生活をしているのであるのか? この激動の時期に,私は英国リバプール市のAlder Hey小児病院でjunior doctorsの1人として2年間を過す機会にめぐまれた.その経験より私の感じた英国の若い医師達の生活について述べてみたい.
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