Japanese
English
綜説
外科的疾患における術前術後のTEG
Thrombelastographic study in surgical diseases
砂田 輝武
1
,
杉原 博
1
,
志水 浩
1
,
吉田 茂
1
,
北村 斉
1
,
重本 弘定
1
,
津田 弘純
1
,
尾崎 光泰
1
Terutake SUNADA
1
1岡山大学砂田外科教室
1Department of surgery, School of Medicine Okayama Univ.
pp.5-10
発行日 1961年1月20日
Published Date 1961/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202697
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最近十数年間に多数の血液凝固因子が発見され,新しい凝固学説が確立されて血液凝固学は著しく進歩した.また1948年Hartertは血液凝固の模様を客観的にかつ時間的経過を自働的に記録しうる装置,すなわちThrombelastographを考案した.本装置を用いての血液凝固過程の研究は今日では本邦においても散見され,血小板減少性紫斑病,血友病,白血病,再生不良性貧血,線維素溶解現象発現などのさいには特異なThrombe-lastogram(TEG)を示すことが知られている.
われわれは最近ドイツHellige社製のThromb-elastographを用いて51名の入院患者に対してその手術前後にTEGを行い,同時に全血凝固時間,血小板数,プロトロンビン活性を測定し,さらに輸血量とTEG各値の関連性を検討した.
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