Japanese
English
臨床報告
回腸転移を示した空腸癌の1例
A case report of carcinoma of jejunum with metastasis to ileum
内田 雄三
1
,
草野 裕幸
1
,
辻 泰邦
1
,
内村 元継
2
,
大江 久圀
2
,
吉村 純平
2
,
竹重 一正
2
,
辻 浩一
3
Yuzo UCHIDA
1
1長崎大学医学部第1外科
2徳山記念病院
3県立大分病院中央検査部
pp.147-151
発行日 1978年1月20日
Published Date 1978/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206887
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はじめに
原発性小腸癌で特に空・回腸にわたる部位に発生するものは稀である.さらに,小腸癌は通常単発性であり,多発例は極めて稀である.著者らは51歳女性の開腹術時偶然に空・回腸にわたる2個の癌腫を発見した.多発性小腸癌の疑いで検索し,組織学的に原発性空腸癌が回腸壁内へ転移を来した極めて稀な1例であることが証明されたので,その臨床経過と病理学的所見を報告し文献的考察を行なう.
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