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脳底massive aneurysm,他
pp.861-864
発行日 1970年6月20日
Published Date 1970/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205132
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クモ膜内腔のmassive an. は稀で診断むずかしく,病理所見にも問題がある.Bull(Brain 93:535, 1969)は♀16,♂6,計22例,うち16例が50歳以上の自験例を展望した.内頸動脈Ⅳ部(脳内)6例(♀4,♂2),内頸分岐部2例(♀のみ),前交連2例(♀のみ),中脳動脈3例(♀),脳底動脈終末5例(♀3,♂2),椎骨脳底動脈のfusiform an. 2例(♂),椎骨動脈頭蓋内枝2例(♂),椎骨動脈の頭蓋入口部1例(♀)である.症状はfailing vision 9例,failing vision+headache 6例,epilepsy+headache 3例,頭痛,半麻痺,意識障害1例,頭痛,記憶喪失,下肢不安定1例,頭痛・嘔吐1例,手tremor 1例,精神異常6例,その他3例で,かなりまちまち.plain X-Pでは13例正常,石灰化5,鞍圧迫4. an. に沿うcurvilinear石灰化はslightで見おとされ易い.血管造影は術前不可欠だがmural thro-mbiで正しいsizeは判らぬことが多い(12例あり).pneumographyでdefectとなっているより血管造影像が小(5例)は手術成功しやすい.mural thrombiあり.クモ膜下出血(6例)は診断むずかしく予後よくない.
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