Japanese
English
特集 心臓と血管の外科
論説と症例
Venous gangreneの1例
A case of venous gangrene
阪口 周吉
1
,
石飛 幸三
1
,
深見 博也
1
,
亀田 正
1
Shukichi SAKAGUCHI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
pp.568-572
発行日 1970年4月20日
Published Date 1970/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205091
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はじめに
静脈血栓症はわが国においても最近漸次増加しつつあると云われる1)2).本症では臨床的に軽重さまざまの型がみられるが,最も重症のものはvenous gangreneといわれ,あたかも動脈閉塞症のように患肢の壊疽を生じ,極めて予後不良のものである.欧米ではかなりの報告があるが,わが国ではその詳細な報告が全く見当らない.最近著者らは貴重な1例を経験したので,その知見を報告し若干の考察を加える.
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