学会印象記 第12回国際輸血学会—国立モスクワ大学
死体血輸血
菊地 金男
1
1国立仙台病院外科
pp.83-84
発行日 1970年1月20日
Published Date 1970/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205018
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死体血輸血に関する研究は大会5日目の午後ソ連のS. V. Ryzhkov及びポーランドのS. Niewiarowskiが司会した分科会「死体血,線維素溶解現象」で一般演題として報告された.死体血に関する演題は10題で,すべてソ連から提出されたものであり,ソ連以外の各国では死体血の輸血はもちろんのこと研究も行なわれていないことが窺われた.
演題は大別して,1.生物学的特性,2.保存上の問題,3.現在の採血量並びに臨床上の使用状況,4.各種疾患に対する使用経験の4つに分けられる.
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