Japanese
English
特集 緊急手術の手技・Ⅱ
腸管通過障害
Intestinal obstruction
掛川 功一
1
Koichi KAKEGAWA
1
1日本医科大学斉藤外科教室
pp.1351-1355
発行日 1969年10月20日
Published Date 1969/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204954
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はじめに
救急処置を要する腸管通過障害,すなわちイレウスであるが,一口にイレウスといつてみてもその病態は多彩であつて,臨床症状,対応処置にも差異がある.開腹術後の腸癒着が原因となるばあいもあるし,先天的異常,腫瘍,結核,異物,瘢痕,腸運動,等々さまざまなものが原因となり得る.また激烈なる急性症状を伴う複雑性イレウスは,しばしば生命を危機にさらしだす.慢性の症状下に経過している腸癒着症も一たびイレウスを起こせば直ちに救急処置を必要とする.
イレウスに対するわれわれが日常行なつている処置についてのべてみたい.
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