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特集 肛門外科
肛門直腸周囲膿瘍,痔瘻の手術はどうするか
The rationale of the operative treatment for anorectal fistula and abscess
土屋 周二
1
Shûji TSUCHIYA
1
1東京大学医学部石川外科
pp.1439-1445
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204688
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はじめに
痔瘻は太古から人類をなやましたものとみえ,古代バビロニアやエジプトの古文書にも記載されているという.Hippocrates(B.C.450年)の書(liber de fistulis)にはすでにその詳しい治療法がのべられている.その後さまざまの治療法が多数の人々によつて提唱され今日に及んだ.しかしなおこの種疾患の難治性が広く一般に信ぜられ、また不十分な治療による再発や増悪が現在でも時にみられる.この疾患の本態に関する考察と臨床例の観察から得た知識をもとに合理的と考えている治療方針につき以下のべてみたい.
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