Japanese
English
特集 膵・胆・肝の外科
非寄生虫性多発性肝嚢胞症の1例
A case of the non-parasitic polycystic liver.
吉岡 諄二
1
,
榊 三郎
1
,
黒瀬 寅次
1
,
村上 栄一郎
1
,
満田 夏樹
2
,
常松 英一
2
Junji YOSHIOKA
1
1大阪厚生年金病院外科
2大阪厚生年金病院内科
pp.1233-1237
発行日 1968年7月20日
Published Date 1968/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204662
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はじめに
非寄生虫性多発性肝嚢胞症はBistowei1)(1856)によりはじめて記載されて以来,欧米では数多くの報告がある.本邦でも三宅12)(1910)の報告に始まり,臨床例および剖検例を合せて現在まで100余例の報告がある.
しかるに本症は臨床的には肝腫大を示す他は,特有の症状を欠如するため,診断はきわめて困難であり,しばしば他の肝腫瘍を疑い,手術または剖検によりはじめて肝嚢胞症と診断されることが多い.
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