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特集 木本誠二教授退官記念特集
低体温法の現況とその問題点
Several problems in hypothermia
阿曾 弘一
1
,
船木 治雄
1
Kôichi ASO
1
1東京大学医学部第2外科教室
pp.913-921
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204616
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はじめに
われわれが第2外科教室において,羽田野茂講師(現教授)の指導の下に,低体温法の研究に着手したのは昭和27年の暮の頃であった.これは,その年の5月,第2外科の主任教授に就任され,わが国における心臓血管外科の発展のために,その先頭に立つて意慾的な研究を始められた木本誠二教授の指示によるものであつた.
爾来15年間,低体温法に関する病態生理の解明と,より安全な実施法を目ざして,多くの教室員の努力と創意が結集され,直視下心臓内手術実現への突破口として大きな役割を演じた後も,地道な,たゆまざる研究が続けられて今日に至つている.
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