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特集 木本誠二教授退官記念特集
教室における直視下心臓内手術の発展
Development of Open-heart Surgery at the Tokyo University Hospital.
三枝 正裕
1
Masahiro SAIGUSA
1
1東京大学医学部胸部外科
pp.869-876
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204611
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はじめに
1951年6月,木本教授がはじめて動脈管開存症に対する結紮手術に成功されて以来,1968年3月末,同教授が退官されるまでの間に教室において手術が行なわれた心臓疾患症例総数は,先天性心臓疾患1470例(第1表),後天性心臓疾患556例(第2表),合計2026例(診査開胸あるいは診査開心例を除く)となつている.
このうち直視下心臓内手術症例は993例(第3表)であつて,その手段,方法,手術術式,術中・術後の管理,病態生理,適応の選択などについては各方面から研究がすすめられ,手術成績向上のため多大の努力が払われてきた.これらについてはこれまで度々発表してきたが,今回木本教授の御退官に際し,綜合して検討することは意義の深いことと考え,ここに教室における直視下心臓内手術発展の経過をふりかえって考察することとする.
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