Japanese
English
症例
嚢胞性大動脈中膜壊死を伴つた肺動脈狭窄症の1例
A case of pulmonary stenosis accompained by idiopatic cystic necrosis of great vessels
陶 棣土
1
,
佐々木 真爾
1
,
陶 易王
1
,
寺島 重信
1
,
川嶋 淳
1
,
石橋 武彦
1
,
横山 成樹
1
,
安江 満悟
1
To TeiTo
1
1長野県厚生連佐久総合病院
pp.709-711
発行日 1968年5月20日
Published Date 1968/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204593
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はじめに
結合織または支持組織の脆弱がある場合,たとえば大動脈中膜壊死を伴う心奇形の症例に,開心術を行なつた報告例はきわめて少ないが,危険を伴うことは当然考えられ,特別な注意を払わねばならない.われわれは最近,肺動脈狭窄症の診断で開心術を施行し,大血管操作時に血管が破綻し,大出血をきたし死亡せしめた症例に遭遇した.病理学的検索で大動脈中膜壊死,弾力線維の断裂等を発見し,臨床的所見と併せ不定型のMarfan症候群と考えたので,ここにその大要を報告し,反省の資料にしたいと考える.
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