学会印象記
第26回日本脳神経外科学会—頭部外傷・いわゆる鞭打ち損傷を中心に
稲葉 穣
1
1東京医科歯科大学脳神経外科学
pp.250-251
発行日 1968年2月20日
Published Date 1968/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204522
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第26回日本脳神経外科学会総会は,昭和42年10月8,9,10日岐阜市民会館(第1会場)と岐阜商工会議所(第2会場)で,岐阜大学竹友隆雄教授の会長により開催された.演題は脳腫瘍33,頭部外傷43,鞭打ち損傷23,脳循環・脳血管32,その他,診断法,てんかん・脳波,解剖,生理・髄液,先天異常・水頭症・脳浮腫,脊髄・宋梢神経に関するもの等の198の一般演題と3題の学術映画の他,6題の特別講演,シンポジウムとして頭部外傷急性期の診断8,脳浮腫8,いわゆる鞭打ち損傷10題であつた.近年の脳神経外科の発展をそのまま表現するように今までの最多の演題数であつたが,会場の関係もあつて,筆者はその約半数を聴くこととなつた その中今回は,紙数の都合上,現在社会的にももつとも問題となり,また一般実地臨床家が大きな関心をもつておられる頭部外傷と,いわゆる鞭打ち損傷に関するものに限定して,以下その概要を述べ,些か私見を付加したいと思う.
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