Japanese
English
外科の焦点
不整脈の外科的治療
Surgical treatment of cardiac arrhythmias.
岩 喬
1
,
和田 寿郎
1
Takashi IWA
1
1札幌医大胸部外科教室
pp.1647-1654
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204467
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はじめに
不整脈に対して,従来,薬剤による内科的治療の長い歴史があるが,最近,メディカルエレクトロニクスの導入につれて,電流により,諸種の不整脈の治療が行なわれるようになり,その面目を一新するにいたつた.これには,大別して,刺激生成異常に対する直流通電法と,刺激伝導障害に対する電気刺激法の2種がある.その臨床応用例は,欧米においては膨大な数にのぼつており,たとえば,直流除細動は米国内で10万回以上(Lown,1966),Medtronicペースメーカーだけで1万例以上(Chardack,1966)といわれるが,わが国の経験,報告は,まことに微々たるものである.
この異なつた両方法を,一応,「不整脈の外科的治療」と一括して,著者らの経験,最近の問題点をあげて,参考に資すると共に,わが国におけるこの両方法の普及を期待するものである.
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