特集 イレウスの治療—その困難な問題点
グラフ
X線単純撮影像の読影に難渋する場合どうするか
大内 清太
1
,
柴田 晋
1
,
鈴木 行三
1
1弘前大学医学部第2外科教室
pp.1341-1346
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204414
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イレウスはacute abdomenの代表的疾患の1つで,迅速な診断,処置を心要とする.すみやかに既往歴,腹部所見診査,一般臨床検査を行なうとともに,侵襲も少なく,時間もとらない腹部単純写真の撮影が望ましい.
これらの成績を総合すればイレウスの診断,閉塞部位やその原因などの判断が可能な例が大部分であり,さらに種々の検査を行なつて正確な診断を下そうとする試みは一面理想的とも考えられるが,いたずらに治療開始までの時間を浪費するばかりでかえつて予後を悪化させることが多くさけたいものである.
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