外国文献
congenital dysphagocytosis,他
pp.1022-1025
発行日 1967年7月20日
Published Date 1967/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204363
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Carlson(Pediat,35:405,1965)が米国で皮膚の進行性敗血性肉芽腫症というまれな疾患を記載し,Holmes(Lancet 1:1225,1966)は英国で小児にfatal granulo-matous diseaseという,ほぼ同一の疾患を報告している.Holmes(Nature 210:1131,1966)によれば,その本態は多形核白血球(p)の貧食作用の異常にもとづくという.MacFarlane(Lancet 1:408,1967)は5.5歳男児で同様疾患を見出した,患児は生後5週で鼠径から項,頭部へかけて膿疱を生じ,10週の時,高熱,巨脾,肝腫,頸腺腫大で入院,皮膚からStaph.aurを培養しえた(血液は陰性).白血球ならんづくp増多,γ-g1正常域.退院後もかかる頸・項・頭部の膿癒,頸腺膿瘍が再発をくりかえし,さらに腋窩,鼠径その他に皮膚炎,リンパ腺炎を招いている.その皮膚,リンパ腺は非特異性の急性,悪急性,肉芽腫性炎.erythromycinとnovobi-ocinが最も奏効した.Pの貧食能はStaph aur.に対して正常人より著しく低くかつ緩慢.Aerobact.aerog.にも,Herpes simplex virus.vaccinia virusに対しても同じである.患児の母のPも同じ傾向があつた.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.