Japanese
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特集 頭部外傷処置の実際
脳損傷,脳浮腫のある場合の処置はどうするか
The treatment of cerebral contusion and cerebral edema
長谷川 弘
1
Hiroshi HASEGAWA
1
1新潟大学脳研究所神経外科
pp.336-340
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204251
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はじめに
脳損傷,脳浮腫の処置のポイントはまず第一に救命であり,次いで後遺症を最小限度にとどめることである.脳損傷の特殊性として損傷された脳実質の修復は不可能であるから,これによる脱落症状はやむをえずとせざるをえない.治療の重点はむしろ二次的の脳損傷あるいは合併症の予防と治療におかなければならない.そうして,これらの発生はもつぱら脳浮腫の程度によるものであり,やはり受傷直後の処置の適否によることがきわめて大きいので,救命に重点をおく第一処置の段階からすでに後のことも考えて適切な処置をとることが大切である.
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