Japanese
English
特集 鼠径・陰嚢ヘルニアの問題点
腸壊死—整復の困難な場合の処置はどうすべきか
How to operate the incarzerated inguinal hernia when the intestines is necrotic or perforated
塩川 五郎
1
Gorô SHIOKAWA
1
1竹田綜合病院
pp.17-19
発行日 1967年1月20日
Published Date 1967/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204195
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はじめに
課せられた問題を,外鼠径ヘルニア嵌頓による腸の壊死および穿孔と解釈し,女性骨盤臓器の嵌頓や滑脱ヘルニアの還納困難な症例には触れないことにする.また労力をはぶくために統計材料は最近11年間の例にしぼつたが,壊疽症例はこの範囲にとどめず昭和10年から29年までにさかのぼつて抜萃した.
昭和30年から40年までの外鼠径脱腸手術数は2621例で,そのうち嵌頓した症例は233例であるから全数に対して8.88%となる.この233例中腸壊疽に陥つたものは7例で切除が5例,壊疽範囲が小部分なので縫合埋没したものが2例である.
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