Japanese
English
症例
外傷性(脳室内)気脳症の1治験例
Traumatic intraventricular pneumocephalus: Report of a case
倉本 進賢
1
,
森 平真
1
,
渡辺 光夫
1
,
末安 種行
1
Shinken KURAMOTO
1
1久留米大学医学部脇坂外科
pp.1747-1750
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204189
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
気脳症の発見は古く,McArthur1)によれば,すでに1741年にLecatにより報告され,また1777年には,Olof Aerelによってtraumatic pneumatoceleが報告されている.その後1913年にLukett2)がレ線学的にこれを認めて以来,Holmes3),May4),Potter5),Killian6),Dandy7)をはじめ欧米では多くの報告がなされている.しかしわが国では近年の交通事故および労働災害による頭部外傷の激増にもかかわらず,本症に遭遇することは比較的に稀であり報告も少ない9)10).私共は最近外傷後に脳内気脳症を生じ,これがさらに脳室内気脳症に発展した1例に開頭術を行ない,治癒せしめえたので報告する.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.