Japanese
English
症例
巨大孤立性肝嚢胞の1例
Solitary nonparasistic cyst of the liver
大和 哲郎
1
,
加藤 嘩
1
,
武藤 賢二
1
Tetsurô OHWA
1
1慈生会病院
pp.1743-1746
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204188
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はじめに
肝における嚢胞形成の多くは,寄生虫性嚢胞か,組織崩壊によつて生ずる偽性嚢胞で,真性嚢胞は稀有である.しかも緩慢に発育経過し,特有な症状がなく,臨床診断も困難であるため,剖検あるいは開腹術のさいに偶然発見される場合が多い.
最近,われわれは気腹レ線撮影法によつて,術前に診断し,完全別出術に成功した,巨大な孤立性肝嚢胞の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考擦を加えた.
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