他科の知識 眼科の立場より
救急時顔面の外科
大橋 孝平
1
1東京慈恵会医科大学
pp.1731-1734
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204186
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はじめに
眼部はわずか一握りの狭い範囲であるが,それで血管,神経,皮膚,粘膜,腺,運動筋なども,特殊の配置で連絡し,これら副眼器のみならず,極めて精密な眼球を蔵し,わずか直径1cmの精巧な透明で光学的の角膜を通じて,この感覚器官は視神経より中枢へと結び続くという重要な連繋を保つている.誠に小さいながらも,複雑な構造と機能を持つているので,これの外科的侵襲には,特に解剖,生理機能学の知識に広く通暁するを必要とするのであり,一般外科と同じく,ステロイドと抗生物質の応用が重視されているわけである.
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