雑感
剖検すれば病因がわかるだろうか
浦田 卓
pp.1270
発行日 1966年9月20日
Published Date 1966/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204092
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外科系統の先生方や病理解剖にたずさわる方々は,病因なり死因なりは,開けてみると,または剖検してみると,一目瞭然であると言われる.
たしかに,大部分はそうかも知れない.しかし,内科系統の私たちに言わせると,そうでもない.疑念をさしはさむ余地のないほどの病変が見つかつても,それが病因なり死因なりでない,といつたケースが,しばしばあるのである.
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