特集 腫瘍の外科
研究と報告
副腎嚢腫の1例
金子 千侍
1
,
湯田 康正
1
,
長谷川 泰
2
,
田島 達郎
3
,
斉藤 功
3
1福島県立会津若松総合病院外科
2福島県立会津若松総合病院泌尿器科
3福島県立会津若松総合病院臨床病理検査科
pp.1165-1167
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204075
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はじめに
副腎の嚢腫は,1670年Greiseliusの第1例の報告以来,きわめてまれなもので,全世界の剖検,手術例を総合しても,その報告症例数は僅少である.なかんずく,本邦におけるその報告例は未だないもののごとく,その文献を知ることはできない.私はたまたま腎膿腫の疑いにて腎剔出術を行なつた際,偶然にも副腎嚢腫の存在を発見し,これを病的腎臓とともに剔出,全治しえた1例を経験したので,本邦における第1例として,ここに報告する.
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