特集 腫瘍の外科
研究と報告
血小板減少性血管腫(Kasabach-Merritt症候群)の3症例
鷲尾 正彦
1
,
阿部 富男
1
,
和田 寛治
1
,
入沢 敬夫
1
,
岩崎 敏介
1
1新潟大学医学部外科教室
pp.1130-1135
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204067
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1940年にKasabachおよびMerritt12)は巨大な血管腫と著明な血小板減少性紫斑病の合併例を初めて報告したが,彼らは,両者は偶然の合併と考えていた.しかし1953年Weissman25),Good8)らにより血管腫と血小板減少との間に一連の関連性が認められ,一つの症候群であるとみなされるにいたりThrombocytopenic Hemangio-ma,Kasabach-Merritt症候群その他の名称で呼ばれるにいたつた.教室でも最近3例の本症を経験したので報告し,本症の外科療法について文献的に考察したい.
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