特集 腫瘍の外科
研究と報告
巨大なる腹膜後部奇形腫の1治験例
三竹 俊雄
1
,
柳田 謙蔵
1
,
西井 啓二
2
1東邦大学医学部小平外科
2東邦大学医学部第1病理
pp.1112-1118
発行日 1966年8月20日
Published Date 1966/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204064
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はじめに
腹膜後部奇形腫は比較的まれな疾患であり,1829年Lobstein1)によつて記述されているが,1871年Dickin—son2)が,本邦においては1904年今3)が発表していらい漸次増加し,百数例に達している.最近われわれは比較的年長者に見られた巨人な腹膜後部奇形腫の一症例を経験し,手術的に全治せしめえたのでここに報告する.
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