薬剤の知識
酵素剤の使い方(2)
石井 兼央
1
,
竹内 正
2,3
1国立がんセンター
2国立がんセンター内科
3東大吉利内科
pp.125-127
発行日 1966年1月20日
Published Date 1966/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203881
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.酵素の局所および注射療法について
酵素を局所に用いることは壊死組織の消化除去を目的としたものであるが,すでに.述べたように歴史的にみてかなり古くから行なわれていた.そのすべてが蛋白分解酵素であつた.こうした経験が今日の蛋白分解酵素や核酸分解酵素、ムコ複合体分解酵素を用いる治療への道をひらくいとぐちになつたものである,近年の化学療法剤の進歩によつて酵素剤の治療への応用はさらに重要な意味をもつようになつている.
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.