Japanese
English
特集 腹部外科
症例
先天性腸管閉塞症の1例
A Case of congenital intestinal obstruction
井上 正
1
,
田中 勝治
1
Tadashi INOUE
1
,
Katsuzi TANAKA
1
1慶応義塾大学医学部外科教室
pp.310-312
発行日 1959年3月20日
Published Date 1959/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202361
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先天性腸管閉塞症は,Winderhofer(1859)が最初に記載したといわれ,Fockens(1911)1)によつて初めて手術成功例が報告されたが,DaWin(1939)によると欧米においては既に500例以上の報告があるという2).またEvans3)によれば本症はおよそ2〜4万の出生に対して1人の割合にみられるという.
飜つて本邦においては,明治36年岡田4)の最初の報告以来,昭和14年大野5)の手術成功例があり,小坂6)は狭窄例を含めて本邦症例78(うち閉塞40例)を集めて詳細な統計的観察を報告している.
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