Japanese
English
症例
Meckel憩室軸捻転壊死による汎発性腹膜炎の1例
Panperitonitis due to torsion and necrosis of Meckel's diverticle
海老原 貴一
1
,
新原 博之
1
,
田中 勝治
2
Takaichi EBIHARA
1
,
Shiroyuki NIIHARA
1
,
Katsuji TANAKA
2
1浜松赤十字病院外科
2慶応義塾大学外科教室
pp.1425-1427
発行日 1963年11月20日
Published Date 1963/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203204
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Meckel憩室は消化管奇形のなかでもつとも頻度の高いものであるが,日常臨床的にみいだされることは少ない.しかし一般的にはそう常に障害を起こす訳のものではないと思われる.手術や解剖では約1〜3%の頻度にみいだされるが,臨床上疾病の原因となつてくる割合ははるかに少ない.しかし一たん異常を起こすと,重症となることが多く,例えば出血や穿孔をおこしたり,イレウスの原因となることがある,しかもその場合の死亡率はかなり高いものとなる.私達は満1歳の男児のMeckel憩室軸捻転壊死による汎発性腹膜炎の1例に遭遇し,幸に手術により救命し得たのでここに報告する.
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