特集 整形外科症例集
日本脳炎後遺症としての伝染病性脊椎炎の1例
林田 徳樹
1
,
末永 五郎
1
1鹿児島鉄道病院外科
pp.1300-1302
発行日 1963年10月20日
Published Date 1963/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203168
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緒言
急性伝染病に続発する急性脊椎炎をQuinckeはSpondylitis infektiosaと命名し,腸チフスに続発するものはその特異なる症状よりして特にSpo-ndylitis typhosaとして別に記載され,これらは急性化膿性,結核性,梅毒性,放線状菌病脊椎炎とは別箇に取扱われている.
また一方日本脳炎の合併症あるいは後遺症として肺炎,熱,麻痺,言語障害などをあげられているが,私の調査し得た範囲では脊椎炎のことは記載されたものがなかつた.
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