Japanese
English
手術の実際
腸管癒着症ならびに曠置症の外科
Adhäsionsileus and Ausschaltungssyndrom
木村 忠司
1
,
髙槻 春樹
Chuji KIMURA
1
1京都大学外科
pp.85-93
発行日 1963年1月20日
Published Date 1963/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203015
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
われわれ大学の外科に働くものは最新の医学に精進することを本来の目的とするのであるが,他方第1線病院において手術の結果が思わしくない場合や不測の合併症のため治療上困難を感ずるような場合などに転送されて来る症例がかなりの数に達する.すなわちわが国においては大学の外科はまた後方病院として,これらの複雑な症例,特に術後の合併症に対して修復的治療を行なう使命を帯びているように考えられる.然し修復とか再建に関する記載は特殊のものについて散見するのみであつて系統立つたものは無い.そこで修復外科の実際を記載してこのような症例について第1線病院の外科とわれわれ後方に働く者との間に密接な連絡を保ち,お互に認識を深めようとするものである.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.