特集 手こずつた症例―私の経験した診断治療上の困難症(Ⅰ)
急性膵壊死—5度入院,遂に死亡した症例
東 二郎
1
1都外科病院
pp.535-538
発行日 1962年6月20日
Published Date 1962/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202913
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これは私の失敗した症例である.下記に御覧のように殆んど毎年いわゆるAnfallがあつて入院しいてる.以下冗漫のようであるが順次病歴を記載する.
患者は62歳(昭和28年当時)の女性,家族歴には特記すべき点はない.非常な肥満体である.約15年前胆石症と言われ,内科的に治療され治癒,その後は胆石症の発作はない.その他には著患はない.
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