症例
術後テタニーに対するOppel手術の1治験例
原 宏
1
,
千貫 素直
1
,
小沢 進
1
,
松本 喜博
1
1鳥取大学医学部桑原外科
pp.303-306
発行日 1962年4月20日
Published Date 1962/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202882
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甲状腺摘出手術にさいして上皮小体を誤つて摘出したり損傷した場合にテタニーを起すことが知られている.すなわちこれらのことにより上皮小体の機能低下が原因で血清Caの低下と血清無機Pの上昇が起つてくる.術後テタニーには内科的療法と外科的療法があり,外科療法では上皮小体移植術骨移植術および骨損傷術が行われているが,後2者が最も良い結果を得ているようである.骨移植術すなわちOppel正手術は教室原により再三報告して来たが同一症例で3回に亘りOppel手術を施行し術後経過観察中の症例について報告したいと思う.
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