Japanese
English
臨床研究
皮膚科的手術後の創部管理―消毒の必要性に関する一考察
The surgical site-management after a dermatological operation:A consideration about necessity for local sterilization
藤田 淳史
1
,
多田 讓治
1
Atsushi FUJITA
1
,
Joji TADA
1
1総合病院岡山市立市民病院皮膚科
1Department of Dermatology,Okayama City Hospital
キーワード:
手術部位感染(surgical site infection:SSI)
,
消毒
,
予防的抗菌薬投与
Keyword:
手術部位感染(surgical site infection:SSI)
,
消毒
,
予防的抗菌薬投与
pp.921-924
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100262
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要約
皮膚科的手術後の創部管理で消毒薬を用いた例と用いなかった例について,手術後創部感染の発生を比較検討した.健康な皮膚に切開を加え手術を行った場合,部位・年齢・疾患・抗菌薬投与日数にかかわらず,術後創部管理に消毒薬を用いた群,用いなかった群いずれにも手術部位感染は認められず,良好に創治癒が達成された.術後の手術創の消毒が感染予防のために不可欠とは思われなかった.消毒で創部の清潔性が保たれるかどうかは疑問であり,むしろ早期からの入浴が勧められる.周術期の予防的抗菌薬の使用については,ごく短期間のみか,または不要と思われた.
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