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綜説
新しく考案した誘導針による静脈内ポリエチレン管挿入法—末梢静脈並びに門脈内挿入法
Improved "Cut down" Technique by Inserted Needle.:Inserted Technique into Peripheral vein and Portal vein
藤江 良郎
1
,
徳永 義則
1
,
早稲田 睦
1
Yoshio FUJIE
1
,
Yoshinori TOKUNAGA
1
,
Atushi WASEDA.
1
1熊本大学医学部,勝屋外科教室
1Kumamoto University School of Medicine Dept. of Surgery
pp.871-873
発行日 1961年10月20日
Published Date 1961/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202826
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輸血ならびに水と電解質代謝の研究が進歩した今日,外科領域は勿論のこと,小児科,内科等においては,大量の輸血,輸液がroutineに行われるようになつてきた.それと共にポリエチレン管の静脈内挿入による持続点滴注入法の重要性はまし,静脈内挿入の技術も種々工夫されるようになつた.Gross1),Tuszewski2),Cope3),Gritsch4)等,本邦においては中山5),江口6),神前7)等の詳細なる解説が行われているが,それぞれ実際に使用してみて,まだ種々の欠点があり,内径の大きなポリエチレン管(次からは「ポ」管と省略する)を静脈内に速やかに,しかも容易に挿入するということはできない.われわれは新しく考案した誘導針を応用して,内径の大きな「ポ」管を僅かな皮膚切開を行うのみで,容易に静脈内に挿入する方法を考案したので,その手技を紹介して御批判を仰ぎたいと思う.
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