特集 目でみる診療基本手技
診療手技
注射法
大腿静脈カテーテル挿入法とその管理
志賀 太郎
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.85-89
発行日 2008年12月20日
Published Date 2008/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103681
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ポイント
大腿静脈からの中心静脈カテーテルの挿入は,内頸静脈や鎖骨下静脈へのアプローチと比較して穿刺が容易で気胸の危険性がなく,止血が容易な穿刺法と考えられている.また,穿刺時に患者が感じる恐怖感が少ない可能性もメリットかもしれない.しかし,部位的特徴から感染症の危険性が高く,静脈血栓症が生じるため,長期留置には向いていない.また,股関節を屈曲する際の邪魔になり,意識のある患者では苦痛になりうる点は注意が必要である.
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